第96回全国高校野球選手権大会は24日、準決勝が行われ日本文理は0-5で三重に敗れた。 2009年夏以来、5年ぶりの決勝を目指したが好機に一本が出なかった。 初回、日本文理は1死一、二塁で4番池田が二ゴロ併殺。二回に四球と犠打で1死二塁としたほか、三回には2安打で2死一、三塁、六回にも池田の右翼線二塁打で1死二塁の好機をつくったが、新井、鎌倉が三重の左腕今井の低めの球を引っ張って内野ゴロに倒れた。 三重は初回に3安打で先取点を奪い、四回裏にはエンドランとスクイズで2-0とする。 六回裏、三重は2死から日本文理のショート黒台が一塁へ悪送球して走者を出すとヒット、四球で満塁とし、1番長野が三遊間を破り4-0とリードを広げた。 2死からの2点は文理にとって痛かった。 八回には途中出場の山井にソロ本塁打を打たれダメ押された。 飯塚は5試合連続完投、計650球を投げ抜いた。 2012年秋の北信越大会、1年生で先発した飯塚は初戦で松商学園に0-15と大敗した。 昨年秋の明治神宮大会は決勝で8点リードを守れず、沖縄尚学に逆転負け。 元ヤクルト投手の本間コーチとフォーム改造に取り組み、制球力が安定した。 この2年間で見事な成長ぶりである。 飯塚投手はU-18アジア選手権(9月1日~6日・バンコク)に出場する日本代表の18選手に選ばれた。 日本文理の全国制覇の野望は、また新たな出発を迎える事になった。 25日の決勝戦は大阪桐蔭が三重に4-3で逆転勝ちし2年ぶり4度目の優勝を果たした。 ここ7年で3度の日本一は今や高校野球界の王者と称される。 大阪桐蔭は昨秋の大阪府予選4回戦で履正社に1-13(五回コールド)で大敗し今春の選抜に出場できなかった。 その挫折をバネに西谷監督以下、選手達は猛練習に明け暮れた。 三重の応援団が赤いタオルを振り廻すと球場のお客さんもタオルを廻し、甲子園は初優勝を狙う三重に大声援が飛ぶ。 異様な雰囲気の中でも大阪桐蔭の選手達は粘りを見せた。 その代表的なプレーがエース福島のスクイズ阻止である。 1点リードされた七回表、1死三塁のピンチで三重はスクイズ。3塁走者のスタートを見て、スライダーの握りのまま外角に外した。 初めての経験にもかかわらずとっさの判断で走者を挟殺する。 捕手が絶対捕ってくれると信頼し、冷静に投じた一球は大阪桐蔭に逆転劇の流れを呼び込んだのである。 台風の影響から2日遅れで始まった甲子園は今年も名勝負が多くあった。 中でも北信越5校がそろって初戦突破を果たした。 96回の歴史で史上初となる大躍進である。 日本文理(新潟)、敦賀気比(福井)がそろって4強、富山商(富山)、星陵(石川)が3回戦、佐久長聖(長野)が2回戦に進出する。 これは北信越大会で優勝すれば、甲子園でも十分上位を狙えるレベルに到達していると考えてもよい。 甲子園が終わると秋の気配が漂って来る。 あと一ヶ月もすればまた秋季大会の始まりだ。 日本文理はどんなチームが出来るか楽しみである。 Canon EOS 50D SIGMA18-250mmF3.5-6.3 DC OS HSM F8.0 1/400秒 ISO400 14:13 雨のち曇り 撮影日 2012.8.13 撮影地 兵庫県西宮市・阪神甲子園球場 良かったらここをクリックして下さい。
by chonger53
| 2014-08-26 20:20
| スポーツ
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