軟式野球の全国高校選手権大会で中京(岐阜)対 崇徳(広島)の準決勝は、4日間で延長50回(計10時間18分)の大熱戦になり、3-0で中京が勝利した。 中京の松井、崇徳の石岡の両投手は見事なピッチングで無得点を継続させる。 50回表、中京は無死満塁から2点二塁打などで3点を奪い、遠かったホームベースを踏んで、初めてスコアボードに得点が刻まれた。 松井投手は709球、石岡投手は689球を投げ込んだ。 スコアもすごい。中京は22安打でエラーが1、崇徳は26安打でエラーが5である。 午後から行われた三浦学苑(神奈川)との決勝は3-0で勝ち、中京が2年ぶり7度目の優勝を果たした。 中京は昭和50年に夏の甲子園大会にも中京商(岐阜)の校名でベスト8に進出。 崇徳(広島)も昭和51年選抜で初優勝し、應武(近鉄3位指名、拒否して早稲田大学へ進学)、黒田(日本ハム1位指名、のちにヤクルト)、山崎(広島1位指名)、小川(広島5位指名)と、同じ高校から1位二人を含む4人がドラフトに指名された。 両校の硬式野球部も甲子園で活躍した古豪なのである。 昭和58年(1983)の天皇賜杯全日本社会人軟式野球大会決勝戦でライト工業(東京)対 田中病院(宮崎)が延長45回を戦った事がある。 しかもたった1日で行われたゲームなのだ。 0対0のまま延長戦へ突入し、延長25回終了時点で審判の休憩のために7分中断。そして延長35回表、ライト工業が1点をもぎ取ったものの、その裏田中病院が二死ランナー無から同点に追いつく。 そして延長45回、ついにライト工業が追加点を奪い2-1で優勝した。 午前8時50分に始まった試合は、午後5時16分になり、試合時間は8時間19分にも及んだ。 このゲームをきっかけに、あまりに点が入らないため軟式野球界はボールの改革に着手する。 従来のL号ボールより硬くして、反発力を増す〝飛ぶボール〝が導入され、「A号」と呼び名も変わった。 ボールの規格までも変えてしまった歴史的な試合となったのだ。 ライト工業は三条・燕総合グランドへ来て、オール三条や燕フェニックスと試合をしたこともある。
by chonger53
| 2014-09-05 20:19
| スポーツ
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